地歴公民をMonoxerで効率的に学習する方法

ICT

中学・高校の地歴公民(地理、日本史、世界史、政治・経済、倫理など)は一般に暗記だけの科目と捉えられがちです。前後関係や流れがわかってくると、これまでの人類の営みが良い面も悪い面も見えてきて一気に面白くなるのですが、そこにたどり着く前に退屈な暗記科目として片付けられてしまうことが多いように思われます。

例えば、歴史の授業では各時代の内容を不連続なものとして教えるようなことがいまだに多いようです。自分が受けた授業は、先生が教科書的な知識を淡々と説明していくだけの眠気を誘うものだったという人もいるのではないでしょうか。

こうした状況は、受験勉強を行う場合も同じです。地歴公民で一番有効な学習方法は教科書あるいは参考書を何周もすることですが、ただやみくもに何周もすればよいわけではありません。そこには踏むべき手順があり、確固たる目的意識が必要となります。それらがなければ、なんとなく読んでおしまいになってしまうだけでしょう。

こうした状況を改善する1つの方策が、Monoxerなどの学習アプリ、ICTツールの導入です。今回はMonoxerを活用することで、受験のための学習や授業をどのように行い、学習を効率化することができるのかご紹介したいと思います。

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知識をどう捉えるか

暗記学習が苦手な人の多くは、知識というものを文脈から切り離された、ばらばらに存在する1つの事実(点)と捉えているようです。そして、点在するそれら1つ1つの知識を頑張って丸暗記しようとします。これでは、なかなか頭に残らないのも当然と言えるでしょう。

しかし、知識には複数の知識が文脈の中で相互に関連付けられることでネットワークを形成していくという性質もあります。それも静的なネットワークではなく、不断にアップデートされていく動的なネットワークです。ネットワークが広がれば広がるほど、定着度は高まり、理解は深まります

つまり、学習においては、基本となる知識を習得する作業とその知識を他の知識と関連付けていく作業を同時並行で行わなければならないというわけです。

授業や受験勉強におけるジレンマ

授業で基本知識の習得を優先するか、流れを把握して知識同士を関連付けて知識のネットワークを構築する作業を優先するか、教師にとっては悩ましい問題です。両立できれば一番ですが、残念ながら授業には時間的制約があります。

細かい知識には触れず、生徒に関心を持ってもらえるような講義を行うことも1つの手です。しかしながら、流れだけわかっても、それを構成する基本知識が抜けていれば、学習内容に対する理解は深まらず、定着もしません。これまで、知識の定着作業は本人に任せ、小テストや定期試験で確認するほかありませんでした。

受験勉強においても、暗記科目を苦手とする人の多くは、木を見て森を見ずという言葉の通り、細かい知識にばかり目を奪われ、全体の流れや知識同士のつながりが見えなくなっています。しかも完璧を期して1回1回の学習に時間をかけすぎてしまうため、次の分野に進むころにはそれまで学習していた分野の内容をすっかり忘れており、また1から学習し直さなければいけないこともしばしばです。

MonoxerなどのICTツールを導入することで、基本知識の習得・定着はアプリに任せることができるようになります。授業時間に余裕ができれば、より探究的な、理解を深めるための学習に時間を費やすことができるようになるでしょう。受験勉強においても、知識の定着は隙間時間にアプリで取り組めばよいと思えば、全体の流れに目を向けることができるようになります。

教科書・参考書を利用して受験勉強をする場合

上述のように、地歴公民科目でもっとも単純かつ効果的な学習法は教科書や参考書を何周もすることです。しかし、目的意識もなく漫然と読んでいては、何周しても理解は深まりません。流れの把握→基礎知識の習得→流れの中で知識同士を関連付ける→読み込むことで理解を深める、という流れをつくることが大切です。

まず1周目は各分野ごとに大まかな流れを把握することを最優先しましょう。語句については、太字で書いてあるところを少し気にする程度で構いません。その分野の要点・概略がなんとなく掴めればそれで大丈夫です。

1周目を終えた時点で、Monoxerで基礎知識を定着させるためのタスクに取り組みます。優先的に覚えるべき基礎知識を確認することで、知識の定着をはかるとともに、理解度を確認し、2周目以降で着目すべきポイントを明確にすることができるからです。

    
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あとは徐々に教科書や参考書で注目する範囲を広げていきましょう。繰り返していれば次第に余裕ができてきますから、全体像を掴みながら細部にも目を通すことができるようになります。頭の中で流れを意識しながら細部を見ることができるようになれば、論述問題にも対応できるだけの力が身につくはずです。記憶を長期間保持するためには、2~3か月ごとに復習を行うことが必要ですから、Monoxerのタスクにも適度な間隔で取り組むとよいでしょう。

重箱の隅をつつくようなマニアックな知識まで学習する必要があるかどうかは、目標にもよります。多くの難関大学で要求されているのは、知識を丸暗記することではなく、基本的知識をもとに論理的に考え、答える力ですから、基本的にマニアックな知識は必要ありません。もちろん、そうした知識が要求される学部を受けるのであれば、対策をする必要はあるでしょう。

学校の授業で活用する場合

学校にMonoxerを導入することで、知識を教えるだけの眠気を誘う授業は必要なくなります。授業は大まかな流れについての短時間の講義と、グループワークなどの演習・探究活動、レポート作成などが中心になるでしょう。

事前に15分程度のYouTube動画などを作成・配布し、それを各自で見てもらってから授業(いわゆる反転授業)に入ることができれば、限られた授業時間を演習やディスカッションなどに使い、より効果的な学習ができるようになります。

生徒・教師の双方にとって時間の浪費となる授業内小テストも必要ありません。成績評価の軸は授業内での活動とレポートの2つになるでしょう。定期試験を実施するにしても、日頃Monoxerを利用して基礎知識の定着を行っているのであれば、論述形式の問題だけでも構わないと思います。

教育にICTツールを導入する際に重要なのは、そのツールには何ができて、何ができないのか、導入することでどのように授業を変えていくべきか、といった点を明確にしておくことです。明確なビジョンもないままICTツールを導入しても、今までと同じことの繰り返しで、期待していたような成果を得ることはできません。

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