2021年1月16日・17日に実施された共通テストの英語(リーディング)に関する情報をまとめました。来年度以降の受験生の参考になればと思います。
試験時間・配点
科目 | 試験時間 | 大問数 | 配点 |
英語(リーディング) | 80分 | 6 | 100 |
出題形式
2020年度センター試験との比較
- 発音や文法・語法などの問題はなくなり、すべて読解問題に
- 配点が200点から100点に
- 設問の文もすべて英語に
- 大問数は変化なし
- 設問数は8減少
- マーク数は7減少
2021年度共通テスト出題形式
センター試験や試行調査では出題されていた物語文が姿を消しました。
大問 | 内容 | 設問数 | マーク数 | 配点 |
1 | A:ショートメールの読み取り | 2 | 2 | 4 |
B:ウェブサイトの読み取り | 3 | 3 | 6 | |
2 | A:評価表のデータとコメントの読み取り | 5 | 5 | 10 |
B:オンラインフォーラムの読み取り | 5 | 5 | 10 | |
3 | A:ウェブサイトの読み取り | 2 | 2 | 6 |
B:学校新聞の読み取り | 3 | 6 | 9 | |
4 | E-mailの読み取り | 5 | 6 | 16 |
5 | ニュース記事の読み取り | 5 | 9 | 15 |
6 | A:説明的文章の読み取り | 4 | 4 | 12 |
B:説明的文章の読み取り | 4 | 5 | 12 | |
合計 | 38 | 47 | 100 |
2021年度共通テスト概観
難易度
センター試験から出題傾向が一新され、総語数も大幅増となりました。特別難しい問題があったというわけではありませんが、分量が増えたことを考えればセンター試験に比べてやや難化したと言えます。初めての共通テストということもあり、時間配分に苦労した受験生も多かったかもしれません。
分量
発音や文法問題がなくなりすべて読解問題となったこと、設問の文も英語になったことから、試験全体での総語数は約5,500語に。2020年度センター試験に比べると1,000語以上増加しました。
傾向
試行調査からまた少し傾向は変わりましたが、「様々なテクストから概要や要点を把握する力や必要とする情報を読み取る力等を問うことをねらいとする」という大学入試センターが公表している作成方針に沿った形式の問題が出題されました。どちらかといえば情報処理速度を試される試験となったように感じられます。
発音や文法を問う問題がなくなったことは評価すべきポイントですが、分量は大幅に増加しました。受験生は日頃から多読などに親しみ、読書量を増やしておく必要があるでしょう。