この記事では,東大・京大をはじめとする難関大学や医学部受験を目指す人のために,高1からの数学学習計画をご紹介します。
あくまでサンプルプランであり,絶対にこの通りにやらなければいけないということではありません。学校によって授業進度は違うでしょうし,高2で進路が決まったという人もいるでしょうから,このプランをベースにして,各自が状況に応じて開始時期などを適宜調整してください。
難関大・医学部受験を考えるのであれば,やはり高2の間に数Ⅲまでの内容を一通り終わらせておくことが望ましいです。特に数学・英語は日々の積み重ねが重要で,すぐに成績を向上させるのは難しい科目なので,なるべく早い段階で固めておくことをおすすめします。数学・英語がしっかりできていれば,理科に関しては,高2から準備を始めれば十分間に合うでしょう。
高1・4月~9月
『Focus Gold 数学I+A』を例題のみ,徹底的に反復学習します。Amazonで購入不可能な場合は啓林館のWeb Shopで購入可能です。啓林館のHPで手に入る学習用ノートを利用すると,さらに効率良く勉強を進めることができます。
網羅形のものは好みもあるかと思います。『青チャート』や『赤チャート』の方が好きという人はそちらを使っても良いでしょう。
高1・10月~11月
『Focus Gold』の復習をしながら,『1対1対応の演習』で,問題演習を行います。この問題集まで終わらせれば,典型問題を含め,センター試験から入試基礎レベルの問題は一通り手がつくようになります。
高1・12月~高2・5月
『Focus Gold 数学Ⅱ+B』を例題のみ,徹底的に反復学習します。 ノートや Amazon以外での入手方法は『Focus Gold 数学I+A』と同様です。
高2・6月~7月
『Focus Gold』の復習をしながら,『1対1対応の演習』 で問題演習を行います。
高2・8月~1月
『Focus Gold 数学Ⅲ』を例題のみ,徹底的に反復学習します。 ノートや Amazon以外での入手方法は『Focus Gold 数学I+A』と同様です
高2・2月~3月
『Focus Gold』の復習をしながら,『1対1対応の演習』 で問題演習を行います。 ここまでの勉強がきっちりできていれば,4月以降の本格的な問題集への移行をスムーズに行うことができるでしょう。
高3・4月~10月
①『ハイレベル 数学I・A・II・B の完全攻略』&『ハイレベル 数学IIIの完全攻略』
もしくは
②『やさしい理系数学』&『ハイレベル理系数学』
を徹底的に反復学習します。
上記に加えて,計算力に不安がある人は
『合格る計算 数学I・A・II・B』と『合格る計算 数学III』
をやっておくといいでしょう。
時間に余裕がある人は8月頃から共通テストの過去問にも少しずつ手を付け始めましょう。模試の結果に一喜一憂し始める時期ですが,他の記事でも書いた通り,あまり踊らされないようにした方がいいと思います。
高3・11月
これまでにやった問題集を適宜復習しながら,志望校の過去問に手を付け始めましょう。12月は共通テストの過去問演習に時間を割かなければなりません。志望校の過去問を本格的に始めるのは,共通テスト後からで大丈夫です。
高3・12月
共通テストの過去問演習に集中しましょう。苦手分野がある場合には,共通テストの準備と並行して,その部分を重点的に学習しておくといいかもしれません。
高3・1月(共通テスト後)
志望校の過去問を最低10年分,徹底的に反復学習します。苦手分野がある場合は,それまでに使った問題集を利用して早めに潰しておきましょう。
この時期に新しい問題集に手を出すのはあまりお勧めできません。勝負は最後の最後まで分かりませんので,諦めずに努力を重ねることが重要です。