【Monoxer活用事例】高卒認定試験で10科目一発合格

ICT

筆者が塾長を務める玄々舎でMonoxerを本格導入してから1年弱が過ぎようとしています。この間、試行錯誤しながらBookの作成を行ってきましたが、その成果が徐々に目に見える形で現れてきました。

今回は2021年8月の高等学校卒業程度認定試験(以下、高卒認定試験)に合格した17歳の生徒さんの事例を紹介します。この生徒さんは、数科目ずつ受験する人もいる中、一度に10科目を受け、見事全科目一発合格を果たしました。

活用事例を通して、どのような形でMonoxerを活用したのか、そしてMonoxerを利用することでどのように学びを深め、効率化できるのかご紹介できれば幸いです。

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指導開始時の状況

指導を開始したのは2021年の年明け以降です。高校には通っておらず、数学や物理・化学は言うまでもなく、地歴公民系の科目もほぼ知識ゼロからのスタートでした。

授業は週2回4時間のみ。当初は8月と11月の2回に分けて受験することを予定していましたが、4月の時点で一定の手ごたえが感じられたため、8月に全科目(10科目)での受験をしてみてはどうかと提案しました。

実は高卒認定試験に合格することだけを考えれば、必ずしも10科目を受ける必要はなく、もう少し科目数を減らすこともできます。あえて10科目に挑戦してもらったのは、その先(大学受験など)を見据えるとともに、幅広く教養を身につけてもらいたいと考え、本人や親御さんとも話し合ってのことでした。結果として受験した全科目を一度に合格することができたのは何よりのことでしたし、生徒さんの努力の成果だと思います。

高卒認定試験のレベル

高卒認定試験では共通テストと同じ4択形式の問題が出題されますが、共通テストのようにひねった問題はありません。数学や物理、化学、地歴公民に関して言えば、教科書や参考書で太字になっているような用語を覚えることができれば合格点を取れる問題がほとんどです。

公表されてはいないものの、高卒認定試験の合格最低ラインは4割程度と言われています。実際の試験では普段の8割程度の力しか発揮できないと仮定しても、過去問が7割程度解ける状態になっていればまず大丈夫です。

現在のところ、高卒認定試験の点数は大学受験の結果に何ら影響を与えませんので、合格ラインさえ超えていれば高得点を取る必要はありません。9割や満点を狙うために勉強をする時間があるなら、大学受験や資格試験など、その先を見据えた学習を開始した方が建設的でしょう。

指導科目

週2回4時間の授業で指導したのは、主に数学、物理、化学です。授業時間に限りがある中、最大限効率的に学習を進めることができるよう、その他の科目はMonoxerなどを活用しながら原則として独学、必要に応じて解説や質問対応を行うという形をとりました。

Monoxerを活用した科目

暗記科目が特に苦手でモチベーションが上がらないということもあり、まずは倫理、政治・経済を中心に利用を開始。2科目の学習が一通り終わった後は、復習と並行してその他の科目(世界史、地学、物理、化学など)でも必要に応じて利用しました。

利用方法

基本的な流れは以下の通りです。

教科書・参考書⇒Monoxer⇒小テスト⇒…

まず、教科書・参考書の指定範囲にざっと目を通してもらいながら、Monoxerに取り組んでもらいます。学習期間の終わりに小テストを行って、ざっと定着度を確認したらとりあえず次に進みますが、2~3週間空けて2周目も行いました。学習内容を定着させるためにはこの2周目以降が重要だと思われます。

実際に2周目に取り組んでもらったところ、生徒さんも「1周目よりも楽に読み進めることができ、復習しながら知識を整理することができた」と言っていました。こうして何周も繰り返すことで徐々に知識が定着して、理解も深まっていきます。記憶の長期的保持という点でも重要だと思われます。

Bookの難易度・分量

高卒認定合格を目標としていたため、難易度はそこまで高くせず、教科書レベルの重要語句をきちんと習得できるように設定しました。そのまま共通テスト対策の基礎レベルとしても応用可能なものです。

分量は1回50問前後を目安に作成しました。それ以上多くなってしまいそうな場合は分割して取り組んでもらっています。レベルにもよるでしょうが、余り多くし過ぎない方がよいようです。

進捗

Monoxerの利用を開始してから3カ月ほどで倫理と政経の学習は一通り終わり、過去問でも8割以上の点数が取れるようになっていました。その後は適宜復習を行いながら、その他の科目の苦手分野を潰していき、過去問演習に突入です。

7月の時点で、各科目で目標とする6~7割を確保できていましたので、予定通り8月の試験で10科目受験してもらい、無事に全科目一発合格となりました。

最後に

Monoxerには様々な形で活用することができますが、特に基礎知識を定着させたいという場面で力を発揮します。その意味で高卒認定試験は格好の対象でした。

生徒さん自身も述べていましたが、暗記学習への心理的抵抗を減少させるという意味でも、Monoxerに助けられた部分は少なくなかったようです。暗記学習が苦手な子に対しては試してみる価値があると言えるかもしれません。

復習だけでなく、予習もしくは学習と並行してMonoxerを利用することで、より学びを深めることができます。今後も、学習者のより良い学びにつながるよう試行錯誤を続ける予定です。

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