『栗田哲也先生のスピードアップ算数〈基礎〉』の内容と利用法

子育て

栗田哲也先生のスピードアップ算数〈基礎〉』はランダムに配置されたテスト形式の問題を解くことで、中学受験の準備を行うための問題集です。厳選された190題で基礎固めや弱点確認を行うと同時に、本格的な受験対策に向けてパターン認識力を養うことができます。

著者の栗田哲也さんは中学受験用の問題集だけでなく、「高校への数学」や「大学への数学」にも寄稿している方です。

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内容

「初級用テスト」「テスト1」「テスト2」「上級用テスト1」「上級用テスト2」に分かれており、最初の3つのテストは50題ずつ上級用テストは20題ずつという構成です。それぞれ制限時間は50分に設定されています。

まず「初級用テスト」をやって、やり方の確認や実力チェックを行いましょう。ルールや、親や指導者が注意すべきことも書いてあるので参考にしながら取り組むといいと思います。初級用テストが制限時間内に終わらず、5割以下の出来であればまだ基本事項が身についていないということです。基本的な公式が定着していない可能性もあります。何度も繰り返し復習することが前提となりますので、問題はコピーして、そこに直接書き込んでもらうようにするといいでしょう。

時間がどうしても足りないという場合は延長しても構いませんが、何分延長したかは必ずメモしておくようにしましょう。子供たちの様子を見ていると、(算数が得意な子は別として)最初から50分以内に50問解くのはきついという子が多いようです。しかし、繰り返し何回も復習して取り組めば、最終的には20~25分で9割以上解けるようになります。その状態になるまで辛抱強く取り組むことが重要です。

また、この問題集が面白いのは「暗算で計算しなさい」や「できれば暗算で」と指示されている問題があることです。ちょっとした計算もすべて紙に書かないと計算できない、気が済まないという子を時々見かけますが、ある程度暗算で計算する習慣を身につけないといつまで経っても計算スピードが上がりません。初級用テストの暗算ができないようであれば、計算練習をやり直す必要があるでしょう。「できれば暗算で」と指示されている問題は、力技で時間をかけて解くことも可能ですが、工夫すれば頭の中でパッと解けるような問題ばかりです。「時間はかかるけど今までのやり方で解けるからそれでいい」ということではなく、もっと効率的な解法はないか、最短ルートでの解き方を工夫して考えることで向上心も養えます。思考力が要求される複雑な問題を考える際の準備として、ふだんから頭の中で考える習慣を身につけておくことも大切だと言えます。

算数が得意なお子さんは別として、上級用テストはこの段階では必ずしもやる必要はありません。『プラスワン』、『塾技』などの問題集をやった後に、復習がてら挑戦してみると手がつくようになっているでしょう。

取り組む時期

塾に通っている人や先取り学習をしている人はできれば小5の10~12月遅くとも2月までにはテスト2までを完璧にしておきたいところです。基本的な解法の定着や、ランダムに出題される問題への対応ができるようになっておけば、小6以降の本格的な受験準備にスムーズに移行することができるでしょう。

塾に通わず中学受験を目指す場合は小6の4~5月頃に取り組むといいと思います。塾に通っている人に比べて時間的余裕はありますから、焦る必要はありません。

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