勉強ができる人とできない人を分ける7つの要素

勉強法

もっと勉強ができるようになりたいなあ」と漠然と感じている人は多いと思います。しかし、何となく勉強ができるようになりたいと思いながら、何となく勉強していても勉強ができるようにはなりません。勉強ができるようになるためにはどういう能力を身につけなければいけないかを知らなければ、改善のしようがないからです。では、勉強ができる人とできない人の差は一体なんでしょうか。今回は勉強ができる人とできない人を分ける7つの要素について考えてみたいと思います。

これらの要素は全く独立したものではなく、相互に補完し合うものです。どれか1つが傑出しているからと言ってそれだけで満足のいく成果が得られるわけではありません。実際にはこれらの能力をバランス良く伸ばしながら、勉強法の原理を守って勉強を進める必要があります。勉強法の原理についてまだお読みでないかたは以下の記事をご覧ください。

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目的意識

目的意識は勉強や仕事における前提条件です。勉強にせよ仕事にせよ、成功する人は必ず明確な目標を持ち、それを実現するために他の人の何倍もの努力を重ねます。目的意識に基づく明確な目標の設定がなければ何も始まりません。ここでいう目標には志望校将来の職業だけではなく、学校の定期試験模試資格試験なども含まれます。人間、明確な目標があるから頑張れるのです。実際に指導をしていると、目標がはっきりしている人とそうでない人の学力の伸びには雲泥の差があることを実感します。

何事においても目標を決めてから準備を始めることが重要です。その逆ではありません。私は生徒にこのことを繰り返し伝えるようにしています。うるさいやつだなと思われても構いません。一度言えばわかる、というのは大きな勘違いです。大事なことは何度でも繰り返し伝える必要があります。それくらい目標を持つことは大切なのです。

目標がないという人は、長期・中期・短期の3つに分け、進捗状況に応じて随時修正を行うようにしましょう。長期・中期目標はざっくりしたもので大丈夫です。短期目標はある程度具体性を持ったものにした方が良いでしょう。目標を持つことの大切さや具体的な目標の立て方については以下の記事で詳しく説明していますのでご覧ください。

自己管理能力

自己管理能力には時間管理やスケジュール管理、提出物や持ち物管理の他に、生活習慣の管理や体調管理も含まれます。せっかく明確な目標を立てても、それを計画通り実行することができなければ何の意味もありません。事前に実行可能な学習計画を立て、それに沿って勉強を進めることさえできれば、「さて、今日は何をやろうか」と考える必要はなく、目の前の課題に集中すればいいだけという状態になります。

計画通りに勉強するためには、無理のない学習計画を立て、自分のスケジュールや体調を管理することが必要です。また、試験の日程課題の提出日などが分からなければ対策の立てようがありません。勉強ができない人は、自己管理能力が低いから勉強が思うように進められず、結果として勉強が苦手になると言えるでしょう。逆に、自分の能力に応じて実現可能な学習計画を立て、それを実行することができれば問題は解消できるということです。

また、生活習慣や体調は日々の勉強に大きな影響を与えています。生活が不規則になりがちな人は毎日の勉強時間を確保することが難しくなりますし、体調が悪いと勉強にはなかなか集中できません。いうまでもなく、入試本番に向けて体調を整えることは必要不可欠です。入試までにしっかりと努力を重ねた人であれば、直前は体調管理をメインに考えてもいいくらいだと思います。これは入試直前に体調を崩し、涙を流した生徒さんを何人も見てきた経験からも、声を大にして伝えておきたいことです。

自己認識力

自己認識力とは、自分自身を客観的に分析して明確に理解する力です。勉強で言えば、自分の現状や得意分野・苦手分野を的確に把握し、自分と目標との距離を常に認識しておくために必要な力と言えばいいでしょうか。勉強においても仕事においても、この力なくして成功することはできません。

実は自己認識力は現状を把握するために役立つだけでなく、忍耐力や意欲の土台にもなるものです。というのも、目標がはっきりしていて現在地点からそこまでの距離が分かっていれば、どれくらい頑張ればいいのか可視化することができます。必要な努力の量を可視化することができれば、それさえ乗り切れば大丈夫、と自分を納得させて勉強に向き合うことができるようになるのです。

たとえば、ゴールがどこにあるかも分からず延々と走らされるという地獄のような状況を想像してみてください。そんな状況、誰も耐えられませんよね。少なくとも私はまっぴらごめんです。

また、自分の現在位置が分かっているということは、目標まで着実に進んでいるかどうかもわかるということになります。たとえ今は目指す目標が遠くにあったとしても、自分が毎日一歩ずつ進んでいることが実感できれば、明日も頑張ろうという意欲が湧いてくるのではないでしょうか。

自己認識力は心のエネルギーを回復するという意味でも役に立ちます。自分の現在の実力がきちんと把握できていれば、たまに調子が悪いことがあっても、必要以上にネガティブに考えてしまうことはありません。多少失敗があっても、本来の自分を見失うことなく冷静に結果を分析し改善策を検討することができるのです。

論理的思考力

論理的思考力はいうまでもなく、あらゆる分野の勉強をする上で土台となるものです。本などを読んで内容を理解したり、相手の話を理解したりするためにも必要ですから、あるかないかで授業を受けたときの理解度は大きく変わります。また、自己認識力自己管理能力など他のあらゆる能力に影響を与えるものであるともいえるでしょう。

論理的思考力は一朝一夕に身につくものではありません。本当の思考力は長い時間をかけて、とことん考え抜く経験を重ねることではじめて身につくものです。ときには問いのない答えを考え続けなければいけないこともあるでしょう。しかし、途中で考えることを諦めてしまっては意味がありません。正解かどうか、答えにたどり着けるかどうかは問題ではないのです。とことん考え抜くという行為自体に意味があります。

長時間思考し続けるためには、身体的な意味での体力だけでなく、知的な体力も必要です。スポーツ同様、こうした知的体力も何度も何度も粘り強く考え抜くことを通じて鍛えることができます。これもまた思考力同様、簡単に身につくものではありません。

これは課題解決力にもつながる話です。それぞれの生徒が抱えている課題は、当然ながらそれぞれ違います。課題を解決するためには、まず課題がなんなのかを分析し、問いを立てなければなりません。分析や問いを立てる作業、実際に解決策を模索していく過程では論理的思考力を活用する必要があります。課題が分かっても論理的思考に基づいて解決策を作り上げていくことができなければ問題を解決することは難しいでしょう。

多様な視点・柔軟な思考

授業においても勉強法においても、自分のやり方に固執してしまう人を少なからず見かけます。より効率的な解法や勉強法を紹介しても、自分のそれまでのやり方を変えられない人たちです。変化やリスクを恐れているのかもしれませんが、現状を維持しているだけでは、その先には進めません。壁にぶつかったら、それまでの自分のやり方を一旦リセットし、新たな気持ちと方法で取り組む必要があるのです。

効率的な勉強法を実践している生徒は、ちょっとでもいいと思える解法や勉強法を知ると、すぐに自分でも試して必要な部分のみを取り込みます自分に必要な部分のみを取り入れるというところが重要なポイントです。何でもかんでも言われた通りのことをやればそれでいいということではありません。こうした柔軟な思考も勉強においては大切な要素です。

また入試問題を解くということは、自分は大学側が求めている人材であることを証明することでもあります。独りよがりに答えを書くのではなく、相手(大学)が何を求めているのか、そして自分はどうそれに応えられるかということを考えることが大切です。相手側の視点に立って物事を見つめ直すことで過去問などを見る目も変わるでしょう。自己認識力との関連があることについては言うまでもありません。

主体性

人生は選択の連続です。そして自分の人生における選択は自分自身で行わなければなりません。選択を誰かに任せてばかりの人は、上手くいかなくなったときに責任転嫁しがちです。自分で選択していない道ですから諦めるのも早く、辛抱して取り組むことができません。あくまで自分の道は自分で選択し、自分でその結果に対して責任を負う覚悟が必要だと言えます。

また、選択にはリスクがつきものです。それを恐れる人が多いことはよくわかります。しかし、リスクを恐れていてはいつまで経っても現状を打破することはできません。重要なのはリスクを過剰に恐れるのではなく、ある程度のリスクを許容した上で、自分の頭で考えて決断すること、それこそが主体性です。失敗することもあるでしょうが、恐れることはありません。人間は失敗から学ぶ生き物です。失敗から学び、最後(受験本番)で成功できればそれでいいではありませんか。

どこの大学に行き、そこで何を勉強したいのか、それを決めるのは他の誰でもないあなたです。周りの意見や偏差値など関係ありません。あなたが本当にやりたいことは何かを自分の頭で考え、決断し、その決定に対して責任を負う覚悟を決めましょう。その覚悟があれば、多少の苦難にあったとしても、投げ出すことなく目標に向かって進めるはずです。

好奇心・向上心

好奇心は勉強にとどまらず、あらゆる行動において重要な役割を果たすやる気の源泉のようなものです。好奇心がある人は様々な分野の知識を貪欲に吸収しようとするだけでなく、勉強をして自分の世界が広がっていくことに楽しさを見出すことができます。勉強という作業の中に楽しさを見出すことができるようになればしめたものです。また、効率的に勉強していく上では向上心が欠かせません。夏目漱石の有名な小説中のセリフを引用するまでもなく、向上心は非常に重要な要素です。

偉大な研究者やアスリート、音楽家、実業家などを見ていても、彼らを突き動かしているのが好奇心と向上心であることがよくわかります。アスリートがよくいう「まだまだなのでこれからも努力します」という言葉は謙遜ではなく(多少は謙遜もあるでしょうけれど)、飽くなき探究心から出てきた本音なのでしょう。そのことは、実際に日々努力を重ねている姿からも明らかです。

成功体験を積み重ねることで向上心はより強化されていきます。勉強をしてそれが結果につながることで、勉強しよう、より効率的な勉強法を見つけよう、という気持ちになるのです。「勉強法を改善する→成功体験によって向上心が強化される→勉強に対する意欲や、より効率的な勉強法を探究しようとする向上心が湧く」という好循環ができていると言えます。一度この好循環に乗ることができれば、他の人に大きな差をつけることができると言えるでしょう。

最後に

今回ご紹介したのは、どれも勉強ができる人に備わっている能力ばかりです。しかし、誰もが生まれつき持っていたわけではありません。みな長い時間をかけて努力を重ねた結果、これらの能力を身につけたのです。勉強だけでなく、運動や音楽趣味などでの経験を通じて自然と習得したものもあるでしょう。どれも一朝一夕で身につくものではありませんが、時間をかけて辛抱強く取り組めば、誰でもある程度の能力を身につけることができるとも言えます。

また、すべての能力が高いレベルで備わった人などそうそういません。重要なのは能力間のバランスであり、総合力です。どれか1つ飛び抜けた能力を持っていても、それだけで志望校に合格することは難しいでしょう。受験で合格するためには特別な能力は必要ありません当たり前のことを当たり前にこなすことができれば合格を手にすることができます。当たり前のことを当たり前にこなす、それがどれだけ大変なことかはもうお分かりでしょう。地道な努力の積み重ねを避けて通ることはできません。

みなさんにとってこの記事が、自分を見つめ直し、より良い勉強法を見つけるためのきっかけとなれば何よりです。

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