オンライン授業をする際に指導者が気をつけるべきこと

オンライン教育

一斉休校後に突然オンライン授業をしなければいけないことになり、対応に追われた学校や先生たちは多いのではないでしょうか。結局山のような課題を各家庭に郵送してそれを提出させただけの学校や、動画をアップするだけで双方向のオンライン授業ができなかったという学校も少なくなかったと聞きます。中にはICT導入を積極的に進めてきた学校もあるものの、全体としてみればそうした動きは多くなかったようです。これは今後の課題として検討されるべきことでしょう。

実際に知り合いの教師や塾講師の話を聞いていると、これまでオンライン授業の経験がない人にとっては戸惑うことも少なくなかったようです。しかし、オンライン授業はうまく活用すれば、学びの場を活性化させるために有効なツールとなります。せっかくの機会ですから、教育関係者もこれを学びの機会として捉え、どのようにして今後の授業に役立てていくか考えるべきなのではないでしょうか。

今回はオンライン授業をする際に指導者が気をつけるべき基本的なポイントをまとめました。

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講義や解説の時間はなるべく短くする

ずっと画面を凝視していると目の疲れ頭痛集中力の低下が起こります。生徒の肉体的負担を軽減するためには、画面を見続ける時間をなるべく減らすことが大切です。講義形式の授業の場合でも、解説は15〜20分程度にして、その後は演習グループワークなど、生徒自身に問題に取り組んでもらうような授業計画を作る必要があるでしょう。

解説、つまり教師が一方的に話す時間を減らすことは対面授業においても重要なことです。教師が一方的に話し、生徒たちがただ受け身で聞いているだけの授業は学びの場としては機能していません。主体的な学びを実践するためには、指導者と生徒、または生徒同士の交流を通じて学びを深める必要があるのではないでしょうか。オンライン授業はそのことに気づかされるという意味でも、大切な役割を果たすのではないかと思います。

少しゆっくり話す

ネット環境は人それぞれです。また、目の前で話している時に比べて、耳に届いてから理解するまでに若干タイムラグが生じることもあります。早口で話してしまうと聞き取れない可能性があるので注意しましょう。普段よりも少しゆっくりのペースで話すくらいがちょうどいいようです。もちろん、それに応じた授業プランを練る必要があります。

生徒の反応が少し遅れることもある

特にオンライン授業に慣れていない生徒さんの場合、質問を投げかけても、対面の場合に比べてレスポンスまでに時間がかかることがあります。接続環境や慣れなどの問題もあるでしょうが、これはオンライン授業特有の現象かもしれません。生徒の反応が少し遅れたとしても、しっかりと待つようにしましょう。

チャットを活用して質問を引き出す

普段はあまり発言しない生徒がオンライン授業になると生き生きして積極的に発言をするということはよく見られます。教室での授業では周りに人がいるため、なんとなく周囲からの視線を気にして遠慮してしまうのに対して、オンライン授業ではそうした物理的な視線が排除され、ある種の同調圧力が薄まるからかもしれません。オンライン授業を行うことでこうした生徒の普段の授業では見えない部分に気づき、引き出すことができます。

また、一対一のチャットを活用することでみんなの前で質問するのは恥ずかしいと感じている生徒も質問できるようになるでしょう。そこで得られた質問をみんなで共有することで、さらに授業を活気あるものにすることができるはずです。

最後に

オンライン授業は決して万能なものではありません。特に子供たちにとっては、実際に集まり場を共有しながら共同学習に取り組むことで得られる気づきも多いでしょう。そういう意味では、「オンライン授業だけ」とか「対面授業だけ」ということではなく、状況に応じて使い分けることが求められているのではないかと思います。

通常授業が再開になったらそれで終わりではなく、今回のことをきっかけにオンライン授業をどのように教育現場に取り入れればいいかを真剣に考えるべき機会なのではないでしょうか。いずれにしても硬直化している教育現場が変わらなければいけないのは確かです。今後、従来型の対面授業と並行してオンライン授業の導入が進み、より多くの生徒さんがその恩恵を享受できる教育環境の整備が一刻も早く進められることを願っています。

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