Zoomを利用して双方向オンライン授業を行っているけれど、どうも効果的な授業ができないとお悩みの方は多いのではないでしょうか。実際、コロナで多くの学校が休校となって以降、急遽オンライン授業を行わなければならなくなった学校や塾の先生方から同様の相談を多く頂戴しています。
話を聞いていると、突然ということもあり、昔ながらの黒板やホワイトボードを使ってオンライン授業を行っている学校や塾も多くあるようです。しかし、そもそもそれらはオンライン授業に本当に必要なものなのでしょうか?実際のところ、少なくともオンライン授業を行うにあたって、黒板やホワイトボードは一切必要ありません。iPadさえあれば、場合によっては普段の授業よりも効率的に授業を進めることが可能です。
今回は、iPadを用いて効果的に双方向オンライン授業を行う方法をご紹介します。
Zoomに元々ある機能を利用する方法
Zoomに元から備わっている機能を利用すれば、双方向オンライン授業を行うこと自体は可能です。その場合の手順は以下のようになります。
共有ボタンを押す
まずはミーティング画面の下部中央にある「画面を共有」ボタンを押しましょう。
「ホワイトボード」か「共有したいファイル」を選択
すると何を共有するか選択する画面が出てきますので、「ホワイトボード」か「共有したいファイル」を選択します。
あとは画面上部に出てくるツールバーから、「テキスト」や「絵を描く」などを選択すれば、ホワイトボード上や共有したファイルの好きな個所に下線を引いて手直しをしたり、テキストを打ちながら説明したりすることができます。
右のほうにある「保存」ボタンを押せば、書き込みなどをファイルとして保存することも可能です。講師が自分の板書を後で確認することもできますし、生徒さんに送って写しきれなかった部分を写してもらうこともできます。
これは一番簡単な方法で、iPadもいりません。教科によってはこれでも授業可能です。ただ、上述のように複雑な数式や図をかくのには向いていないため、数学などの場合には次のiPadを使って授業する方法を利用した方がいいでしょう。
iPadを使って効果的に授業を行う方法
iPadを使えば黒板やホワイトボードを使うことなく、驚くほど簡単に、生徒さんの視覚に訴える効果的な授業を行うことができます。ZoomでiPadを使って効果的に双方向オンライン授業を行う時に必要なものは以下の3点です。
- 授業用のPC
- 「Goodnotes」や「Notability」などのアプリをインストールしたiPad+Apple Pencil
- 授業用プリント(PDF)
事前準備
授業プリントの作成
まずはパソコンで授業用プリントを作成して、それをPDF化しましょう。作成したPDFファイルは「Googleドライブ」や「Dropbox」経由でiPadと共有します。
PDFファイルをアプリに取り込む
iPadには予め「GoodNotes」や「Notability」などのアプリをインストールしておきましょう。アプリにPDFファイルを取り込めば、プリントにApple Pencilで書き込みができるようになります。事前準備はこれだけです。
実際の授業の流れ
共有
iPadでアプリを起動してプリントを表示したあと、Zoomのミーティング画面の下部中央にある「画面を共有」ボタンを押しましょう。これはZoomに元々ある機能を利用するときと同じです。
「iPhone / iPad」を選択
共有したいものを選択する画面が出てきますので、「iPhone / iPad」を選択します。
そうすると「iPhone / iPadで次の指示に従ってください」という言葉と指示が表示されますので、その指示通りにiPadを操作しましょう。無事iPadの画面が共有画面に表示されれば成功です。あとはApple Pencilを使ってiPad画面に書き込みなどをすれば、生徒さんからも見ることができます。
生徒さんにも予めPDFファイルを送っておくと、授業をよりスムーズに進めることができるでしょう。さらに生徒さんがパソコンとiPadとApple Pencilを持っていれば、同じようにGoodNotesに取り込んでもらって、そこに書き込んでいくことも可能です。生徒さん側から画面を共有してもらえば、講師側からもノートを確認することができます。
Apple Pencilは使ってみると想像以上に操作性が良く、授業やプレゼンを行う場合に用いると非常に効果的です。画面の拡大縮小なども自由自在ですから、講師にとっても生徒さんにとっても授業の質をより高めることができます。双方向オンライン授業を行っている塾などはぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
生徒さんのノートやプリントを共有しながら授業をする方法
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