『イチから鍛える英語長文500』の内容と利用法

英語参考書

イチから鍛える英語長文500』は共通テストから難関大レベルの英語長文の勉強を考えている人向けの英語長文問題集です。早稲田や一橋などの過去問から取られた500語前後の英文を読み,実戦に近い形で勉強することができます。MARCH以上の大学を受験しようと考えている人はなるべく早い段階でこのレベルの問題に取り組んでおくといいでしょう。

1度解いたら終わりではなく,徹底的な反復学習を前提に作られた問題集です。

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内容

大学入試の過去問からなる15の英文問題で構成されています。各英文の語数は最小で502,最大で590です。15の問題が終わった後に解答・解説,読み下し訳,構文解説があるといった構成は『300』までと変わりません。『300』では慶應や上智の英文も見られましたが,『500』では早稲田MARCH以外にも首都大・一橋大など,国公立大の英文が採用されています。

『300』を終えてすぐこちらに手を付けると,一気に難易度が上がったと感じて苦戦する人がいるかもしれません。これはこの手の英語長文問題集に共通して言えることであり,考えてみれば当然のことですが,単に語数が増えるだけでなく内容も難しくなるからです。難しいと感じたら無理はせず,『300』が終わった後に『ハイパートレーニング』・『やっておきたい』・『出る!出た!』などの同程度のレベルのものを1~2冊やってから『500』に取り組むと比較的スムーズに進められるでしょう。

設問に対する解説は丁寧に書かれているため,独学でも悩むことはないでしょう。読み下し訳で英文がチャンクで区切られ,英文のすぐ下に日本語訳がついている点,重要な構文のみに絞って構文解説が行われている点も『300』までと同じです。心なしか構文解説の分量がこれまでより少なくなったような気がします。ここまできたら,構文が取れない,つまり英文解釈ができないということはないだろうという判断なのかもしれません。

詳細な構造分析がない点,問題編を取り外せない点の2点はシリーズ共通のマイナスポイントです。英文解釈は別に鍛えておく必要があるでしょう。

別冊でついている音読用のトレーニングブックには英語全文(白文)と全訳,新出語句などが掲載されています。CDと一緒に使い,全英文を,意味がわかった上ですらすら読めるようになるまで、徹底的に音読しましょう。

取り組む時期

まだ『700』が残っていますから,高3の7月までには終わらせておきたいところです。難関大志望者であれば,高3の5月までには終えましょう。復習しながら一冊仕上げるまでの期間の目安は1か月~1か月半程度です。

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