【英文法】 不定詞の様々な用法

英文法

前回は不定詞の形と3つの基本的な用法について勉強しました。不定詞の名詞用法・副詞用法・形容詞用法を理解できたら,次は不定詞の様々な用法を見ていくことにしましょう。まずは受験でも頻出の重要表現に絞って紹介していきます。

覚えることが多くなってきて大変だと思う人もいるかもしれませんが,文法は丸暗記ではなく,なるべく理屈で理解するようにしましょう。そうすることで覚える量を減らすことができます。

不定詞の名詞用法・副詞用法・形容詞用法などがよく分からないという人はまず以下の記事でしっかり確認しておいてください。

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<疑問詞+不定詞>

<疑問詞+不定詞>というカタマリで名詞として働きます。

<how + 不定詞>

どのように~したらよいか(するべきか)」,「~のしかた(方法)」という意味を表します。

I know how to swim.

John learned how to cook Japanese food.

<what + 不定詞>

何を~すべきか」という意味を表します。

I didn’t know what to say at that time.

I don’t know what to do next.

Mary didn’t know what to buy there.

<where + 不定詞>

どこで(に/へ)~すべきか」という意味を表します。

Could you tell us where to have lunch?

I don’t know where to find the book.

<when + to do>

いつ~すべきか」という意味を表します。

I wonder when to tell him the truth.

I don’t know when to call him.

<which + 不定詞>

どちらを~すべきか」という意味を表します。

I’m wondering which to buy.

The question is which to choose.

whatとwhichは<what[which]+名詞+to do>という形でも使います。

Could you tell me what book to read?

We don’t know which train to take.

<who + 不定詞>

誰に(を)~すべきか」という意味を表します。

I don’t know who to ask.

<動詞+O(人)+不定詞>

命令・依頼・希望などを表すtell, ask, wantなどの動詞の後に目的語不定詞を置く表現です。以下のような動詞も同じ形をとります。

beg(頼む), order(命じる), advise(忠告する,すすめる), allow(許す), force(強いる), wish(願う), would like(~してほしい)

<tell+人+不定詞>

(人)に~するように言う」という意味を表し,人に何かをするよう命令する場合に用いられます。

My mother told me to study hard.

He told me not to open the window.

<ask+人+不定詞>

「O(人)に~するよう頼む」という意味を表し,人に何かをするよう依頼する場合に用いられます。

We asked him to take a picture.

Mary asked Tom to help her with her homework.

<want+人+不定詞>

「O(人)に~してもらいたい」という意味を表し,人に何かをするよう希望依頼する場合に用いられます。

I want you to do your best.

I want her to answer the question now.

My parents want me to be a doctor.

その他の動詞を使った表現

We allow her to stay with us.   (許可)

They forced him to tell the truth.    (強制)

I would like you to show me the way.  

I would like you to read this book.

なお,「would like 人 + 不定詞」を使うと,相手に要求するような強い表現になるため,時と場合によっては相手に失礼な印象を与える可能性があります。丁寧にお願いしたい場合は(不定詞の表現ではありませんが),「I would be grateful if you could~」という表現を使いましょう。

I would be grateful if you could read this book.

<It is +形容詞+for [of]+不定詞>

形式主語とは

この表現を理解する上で重要なのが形式主語という言葉です。まず形式主語とは何かということを説明しておきましょう。

To think about peace is important.  

上の文のように名詞用法の不定詞を文の主語にする場合,主語をitにして文の初めに置き,次のように表すこともできます。

It is important to think about peace. (It = to think about peace)

このような場合に用いる「it」を形式主語といいます。形式主語のitはあくまで形式的なものであり,実際は不定詞以下の内容を指すため,「それは」とは訳しません。なぜ形式主語を用いる表現方法があるかというと,英語が①のような主語の長い(頭でっかち)な文を嫌うからです。

It is difficult to learn English. (It = to learn English)

It is+形容詞+to do>という形の文章では,以下のような形容詞がよく使われます。

easy, difficult, necessary, natural, good, bad, importantなど

It is ~ for A +不定詞

It is ~ to doの構文に「for A」が加わると,「Aが…することは~」「Aにとって…することは~」などの意味を表します。このとき,Aには人などの名詞・代名詞が入り,Aのことを不定詞の意味上の主語(=不定詞の表す動作をする人)と呼びます。

意味上の主語は,不定詞の動作をする人が誰なのかをはっきりさせたい場合に用いられるものです。<for A>は不定詞の直前に置かれます。

It is difficult for me to sing well.

It is necessary for us to learn about computers.

It is fun for me to read books.

It was hard for him to say “I’m sorry.”

意味上の主語がある場合とない場合を比較してみましょう。まずは次の2つの文章を見てください。

① It is easy for her to write a letter in English.

② It is easy to write a letter in English.

①は「彼女にとって英語で手紙を書くのは簡単なことだ」という意味を表し,②は「英語で手紙を書くのは簡単なことだ」という意味になります。②は一般的な話になってしまうわけです。英語が得意な人が②のような表現を使うと,嫌みだと受け取られ,嫌われる可能性があるので注意しましょう。

It is ~ of A +不定詞 

It is ~ for A +不定詞」の形で「~」にkind, foolish, stupid, clever, wiseなど人の性質を表す形容詞が用いられる場合,「for」ではなく「of」を使って不定詞の意味上の主語を表します。

It is kind of you to say so.

It is foolish of you to believe her.

It is nice of you to say such a thing.

It is ~ for A +不定詞」の文は不定詞の意味上の主語(A)を主語にして書き換えられますが,「It is ~ for A +不定詞」の文を同じように書き換えることはできません。

<too~+不定詞>と<~enough +不定詞>

<too~+不定詞>

tooは「あまりに~すぎる」という意味の副詞です。そのため<too~+不定詞>という表現は「…するにはあまりに~すぎる」(程度)という意味になります。

しかし,実際には「あまりに~なので…できない」(結果)と訳す(あるいは教える)ことが多いようです。notなどの否定語はありませんが,全体としては否定的な意味になります。「~」に入るのは形容詞や副詞です。

I was too tired to study last night.

The cat was too old to catch mice.

It was raining too heavily to go out.

Tom is too young to drive a car.

<too~+不定詞>の文は「とても~なのでSは…できない」を表す<so ~ that S cannot…>の文に書き換えることができます。

I was too tired to study last night.

⇒I was so tired that I couldn’t study last night.

<~enough +不定詞>

形容詞・副詞+enough+不定詞>の形で「…できるほど十分~だ」「十分~なので…できる」という意味を表します。<too~+不定詞>と違って肯定的な意味になるので注意しましょう。

Ken was kind enough to take me home.

Mr. Smith was rich enough to buy a large house.

She is tall enough to reach the books on the top shelf.

<too~+不定詞>の文と同様,<~enough +不定詞>の文も<so ~ that S V…>に書き換えられることがあります。ただし,いつでも書き換えられるわけではありません。

Ken was kind enough to take me home.

⇒Ken was so kind that he took me home.

Mr. Smith was rich enough to buy a large house.

⇒Mr. Smith was so rich that he could buy a large house.

Emi is old enough to drive a car.

⇒×

不定詞を用いた慣用表現

その他,不定詞を用いた慣用表現を紹介しておきます。これらは良く出てくる表現ですから,例文ごと覚えてしまいましょう。

to tell the truth:「実をいうと」

To tell the truth, I am not good at baseball.

needless to say:「言うまでもなく」

Needless to say, a singer should have a beautiful voice.

strange to say:「奇妙なことに」

Strange to say, he is not afraid of ghosts.

so to speak:「いわば」

She is, so to speak, a walking dictionary.

a walking dictionaryは直訳すると「歩く辞書」,つまり「生き字引き」という意味です。

まとめ

今回は不定詞の様々な用法について勉強しました。今回の内容を簡単にまとめると以下のようになります。

<疑問詞+不定詞>:カタマリで名詞として働く

how + 不定詞>:「どのように~したらよいか(するべきか)」,「~のしかた(方法)

what + 不定詞>:「何を~すべきか」

where + 不定詞>:「どこで~すべきか:

when + to do>:「いつ~すべきか」

which + 不定詞>:「どれを~すべきか」

what[which]+名詞+to do>:「何の[どの]名詞を~すべきか」

who + 不定詞>:「誰に~すべきか」

<動詞+O(人)+不定詞>:tell, ask, wantなどの動詞の後に目的語不定詞を置き,「命令・依頼・希望」などを表す。

<It is +形容詞+for [of]+不定詞>:「Aが…することは~」「Aにとって…することは~

too~+不定詞>:「あまりに~なので…できない」という意味。否定的。「so that構文」に書き換えられる。

<~enough +不定詞>:「…できるほど十分~だ」「十分~なので…できる」という意味。肯定的。「so that構文」に書き換えられることもある。

to tell the truth:「実をいうと」

needless to say:「言うまでもなく」

strange to say:「奇妙なことに」

so to speak:「いわば」

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